himetatsuヒメタツの保護区

今の⽔俣の海を感じることのできる場を提供する

渚の交番で、イメージを⼀新!
⽔俣の海の本当の姿を伝える

⽔俣には、熊本県内だけでなく他県からも多くの児童、⽣徒、学⽣が修学旅⾏や環境学習などで訪れます。⼦ども達は、⽔俣市⽴⽔俣病資料館と熊本県環境センターで公害の話を聞き、そして、映像を⾒て環境について学びます。しかし、ほとんどの⼦ども達は、実際に今の⽔俣の海を⾒たり、活動する機会がなく、再⽣された⽔俣の美しい海を知らないまま帰ってしまいます。そのため、「⽔俣の⿂は⾷べられるのですか?」というような質問が⼦ども達からあります。

今の⽔俣の海は、タツノオトシゴの仲間の「ヒメタツ」などの希少な⽣き物が⽣息しており、海の⽣き物の観察に適した美しい海へと蘇りました。タツノオトシゴを⽬の前の海で観察できるエリアは世界的にも珍しく、海外から⽔俣を訪れる⼈が増えています。地形的に穏やかな⽔俣の海は、マリンスポーツにも適しており、シーカヤックやSUP、そして、ダイビングなどを楽しむことが出来ます。

⽔俣の海を通して、「海を体験してほしい」、「⼭からつながる豊かな海でたくさん遊んでほしい」、「⽔俣の海で思い出をつくってほしい」、「次の世代へ美しい海を残してほしい」といった願いを強く持っており、蘇った海、歴史ある海を感じてもらえる様々なプログラムを作成しました。

熊本県内のすべての⼩学⽣の環境学習の提供の場として

福岡や⿅児島など九州からも⽔俣に訪れてもらいます

熊本県では、平成23年(2011年)から県内の全ての⼩学校の5年⽣が⽔俣を訪れて環境学習をするプログラムが組まれています。熊本県内には、分校5校を含む338校があり、⼩学5年⽣の児童数は16,433⼈(令和5年5⽉1⽇現在)です。昨年までの11年間で、18万⼈の⼩学5年⽣が⽔俣に訪れています。

熊本県、⽔俣市と連携して、⽔俣を訪れる熊本県内の⼩学5年⽣が「今の⽔俣の海」を体験する環境学習の場として、「渚の交番・みなまた」(仮称)を活⽤していきたいと考えています。

さらに、熊本県外から修学旅⾏や環境学習で⽔俣を訪れる児童、⽣徒、学⽣に対しても、環境学習の場として活⽤してもらいます。⽔俣は熊本県の南端に位置することから隣の⿅児島県の⼩学校や中学校の児童⽣徒が訪れています。特に、⿅児島県出⽔市と⽔俣市は⽣活圏を同じくする地域で、様々な共同事業が⾏われています。

⽔俣には新幹線と⾼速道路を利⽤して九州各県からアクセスするこが出来ます。九州新幹線の新⽔俣駅は、熊本駅からの所要時間は25分で、博多駅からは1時間5分となっています。2019年3⽉には南九州⻄回り⾃動⾞道の⽔俣インターチェンジが開通し、熊本インターチェンジからの所要時間は1時間で、福岡県太宰府インターチェンジからは2時間となっています。

⽔俣だからできることがあります

⼀度は公害で「死の海」とまで⾔われた海でし たが、海は甦り、美しい海へと⽣まれ変わった 「奇跡の海」です。タツノオトシゴの仲間のヒ メタツが⽣息し、世界からも注⽬されています。

⽔俣の海は、まるで湖のように静かな海で、海藻の森が育ち⿂の産卵が⾏われたり稚⿂の育つ場で、昔から潮⼲狩りなど⾏われてきた市⺠⽣活の⼀部の豊かな海です。

また、明治より受け継がれているパドルスポーツの歴史があります。

蘇った⽔俣の海と海に関わる歴史と素晴らしさ、海の楽しさと⼤切さを伝えていきます。